竹内睦泰氏「古事記の邪馬台国」のレビュー
こちらの本のレビュー
古事記の邪馬台国
本の内容は、大きく分けると以下の通り。
・神武東征
・欠史八代
・邪馬台国
・崇神天皇と垂仁天皇
目次でも、だいたいそうなってる。
この内、神武東征と崇神天皇と垂仁天皇のところは、記紀の内容とほとんど同じで、あまり読む意味はないかもしれない。
多少は勉強になるところはある。
それに対して、欠史八代や邪馬台国のところは、記紀を含め、一般的には語られていない内容が非常に多い。
欠史八代や邪馬台国についての事柄は、記紀ではほとんど書かれていないから、当たり前と言えば当たり前だが・・・
しかし、この差は大きい。
相当違和感がある。
ただ、この点については置いといて、内容について見てみたい。
現在の政治家は、何もわかってないな〜。
わかってる人もいるんだろうけど・・・
だって、玉依姫は建角身命の子なんでしょう。
確かに、不思議ではある。
いや、それはないでしょ。時代的に。たぶん、この本の中でも矛盾すると思う。
・何回もこの人物が実在する理由として、○○氏が祖としているから、実在しないなら○○氏はどうなるのかと書かれているんだけど、そもそも、それが本当かどうかわからないでしょ。
立場を良くするために名のある人物を祖にする可能性もあるんだから。
・この本では、邪馬台国=畿内としてるけど、魏志倭人伝を読めば否定されてるからどうでも良いや。
畿内は論じるに値しない。以上。
まとめ
この本は口伝を基にしているというが、どのぐらい信憑性があるかというと、私はある程度信憑性があるのではないかと思う。
(本当に武内宿禰かは置いといて)
なぜなら、比較的、話しとしては通ってることと現実的であること。
また、記紀の内容そのままのところと、違う事を多く言ってるところがあること。
あやふやなところや疑問に持つところがあること。
もし、大半が作り話しなら、もっと一貫性があるはずだ。
したがって、この一貫性のなさが逆に本当に口伝があるんじゃないかと思わせる。
このあやふやなところや記紀の内容そのままのところは、何かを隠している、竹内氏が作ってるんじゃないかと思わせる。
したがって、この本の内容はすべてが本当かどうかというのはわからない。
邪馬台国に関しては違うと思う。