中国正史の倭国伝と日本伝を現代語訳したおすすめの本
中国正史の倭国伝や日本伝を知りたいなら、こちらの本がおすすめ。
後漢書(倭国1世紀頃)から明史(秀吉の時代)までの、倭国伝や日本伝がすべて書かれていて、それぞれに、原文・読み下し文・現代語訳が書かれている。
また、倭国に関係のある記述の多い朝鮮関係の部分も書かれている。
例えば、このような感じ・・・
原文
倭國者古倭奴國也去京師一萬四千里在新羅東南大海中
読み下し文
倭国は、古の倭の奴国也。京師を去ること一万四千里。新羅の東南、大海の中に在り。
現代語訳
倭国はい古の倭の奴国である。都の長安から一万四千里、新羅の東南方の大海の中にある。
(旧唐書倭国より)
読み下し文の下には、単語の意味も書かれている。
倭国伝や日本伝に関しては、この本だけでほぼ完璧じゃないかと思う。
古代史を勉強していると、よく中国の史料ではどう書かれているのかなと気になるときがあるけど、ネットで調べるのは結構大変で面倒。
そもそも正確なのかもわからない。
(たぶん、結構正確と思う)
でも、この本があればパッと見れて便利。
そういう意味では手元に置いておきたい本。
ただ、訳に関しては、必ずしも正確がどうかはわからない。
研究者によっても意見が分かれるところがあるから、参考にしながら自分で考える必要はあると思う。
例えば、こちら。
日本国は倭国の別種なりの意味は?に続く。