岡寺・龍蓋寺
概要
明日香の岡の上にあるので「岡寺」と呼ばれています。
正式名称は、「龍蓋寺(りゅうがいじ)」と言います。
寺伝によれば、天智天皇の勅願によって義淵僧正が創建したとされています。
義淵僧正は、子供のころに天智天皇に引き取られ、岡宮で草壁皇子とともに育てられたとのことです。
草壁皇子は、天智天皇の孫であり、天武天皇と持統天皇の子で、天武天皇の次に即位することになっていましたが、27才の若さで薨去されています。
この岡宮の地に義淵僧正が岡寺を創建したとされています。
現在の岡寺の西にある治田神社から遺構が発掘されていて、創建当時は治田神社の位置にあったと推定されています。
義淵僧正は、日本の法相宗の祖で728年に亡くなっています。
本尊にある大仏は、日本三大仏にもあげられていて、高さ4.85m、奈良時代につくられています。
岡寺HPより
アクセス方法
徒歩・自転車
一番近い方法は、石舞台古墳の南側に信号機がありますので、その道を北に進みます。
岡寺の近くで、左回りに1周して「岡寺」に行けます。
ただ、この道は車道の端に白線があるだけですので、必ずしも安全とは言えませんので自己責任でお願いします。
安全に行くには、石舞台古墳から西に下って行きます。
下って行く途中で北側へ進んで行き、「犬養万葉記念館」の手前で右折します。
そのまま、道沿いに行けば「岡寺」に着きます。
ただ、「犬養万葉記念館」から「岡寺」までは、急な登り坂になっているので、その辺りの覚悟は必要です。
自動車
石舞台古墳のすぐ近くに信号機がありますので、その道を北に進みます。
(北側方面から行くことも可能です。)
駐車場は、主に2ヶ所あり、岡寺に近い方の駐車場(岡寺駐車場)は、岡寺の運営で無料(8台程度)ですが、行き方が少しややこしく、道も自動車が1台がやっと通れる道ですので注意が必要です。
「岡寺」の近くで15号線から左に1周して入ります。
岡寺駐車場の北側にある岡寺前駐車場の方は、民営で1日500円(普通車)掛かりますが、こちらの方が無難です。(77台)
時間と拝観料
<時間>
8時~17時 (12月~2月 8時~16時30分)
<料金>
大学生以上:400円
高校生:300円
中学生:200円
小学生以下:無料
考察と感想
岡寺は、木々や花々が色とりどりで、非常に美しいお寺です。
岡寺で公開している画像
また、十三重石塔や三重宝塔と立派な建物が非常に多いです。
岡寺の境内の画像
ただ、飛鳥時代にあった寺の多くは、なくなったか衰退していったのですが、この岡寺だけこれだけ立派に残っているのは不思議なものです。
平安時代以降の天皇は天智系だからでしょうか…
岡寺の創建は、天智天皇の勅願ということですので、天智天皇が崩御された672年より前か、それより後の近い時期と推測されます。
岡寺は山の中腹にあるため、行くまでにはそれ相応にしんどいですが、しんどい思いをしても行く価値は十分あります。