竹内睦泰氏「古事記の宇宙」を読んでのレビュー
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竹内睦泰氏の「古事記の宇宙」
この本は、古事記上巻の神代についてで、3分の2ぐらいがイザナギのところまで、残りがそれ以降について書かれている。
竹内睦泰氏は、第73世武内宿禰を自称しているが、語っていることは口伝・伝承であって根拠はない。
ただ、根拠はなくとも歴史上の事柄であれば、内容からどうか考えることはできるが、イザナギまでの神は実在していないと私は考えるため、そこあたりまでは何とも言えない。
この本の中でもイザナギまでは実在しないと書かれているが、
例えば、「天之御中主神は宇宙のこと」とか、「国之常立神は地球のこと」とか言うんだけど、「そうすか・・」としか言いようがないよね。
肯定も否定もできない。
天之御中主神は天のことじゃないのか、と思うのだけど、それは宇宙のことと言われればそうかもしれない。
イザナギ以降は、何となく思ってることや、他の人も言ってることが多かったかな。
○○はユダヤ人とか、イエス・キリストとか言われてもね。
何とも言えない。
そういうことを言う人が多少いるけど、でも、向こう側でそういう証拠があればわかるけど、日本側だけで言われてもね。何とでも言えるでしょ。例えば、「宇宙人です。」とか。
この本は、神道を学びたい人や、神様について知りたい人には良いかもしれない。
しかし、歴史を学びたいという人には微妙。
ただ、YOUTUBEで竹内睦泰氏の話を聞いているとおもしろく興味深いから、
次の歴史関係になる古事記の邪馬台国は楽しみだ。