山形 明郷氏「卑弥呼の正体」のレビュー
アマゾンで評価が高い上に多いので読んでみた。
とりあえず、レビューによれば、
古代の朝鮮国家は現在言われているよりももっと北で
なんなら、朝鮮半島よりもっと北とのことだ。
そうすると、倭国がその南で、
朝鮮半島一帯が倭国とのことだ・・・
はあ、そうっすか・・・
批判的なレビューも一部あるが
「対馬・壱岐を経てと書かれている」
(私もそう思う)
ぐらいしか書かれていない。
もっと具体的に書かれていれば
それで納得して読むこともなかったのだが、
肯定的な意見が多かったので読んでみた。
ただ、卑弥呼がいたところは朝鮮半島の北部の
遼東半島の近くとするらしいのだが、
そうすると魏志倭人伝のあそこやここは説明がつかないでしょう、
ということは想像がつく。
それをどう解釈するのかを読んでみたかった。
しかし・・・
まず、この本は、タイトルに卑弥呼だの邪馬台国だの書いているが、
中身の8割ぐらいは古代の朝鮮国家とはどこであったかについて書かれている。
したがって、本のタイトルは「古代の朝鮮とはどこか」とかにすべきと思う。
また、卑弥呼どころか邪馬台国についても書かれていない。
倭国=邪馬台国としているのかもしれないが、
根本的に魏志倭人伝をほとんど無視しているので
邪馬台国も何もない。
魏志倭人伝を無視して邪馬台国について語ること自体が馬鹿げている。
私は朝鮮というより中国についてあまり詳しくないので
この本の大半にあたる朝鮮はどこかというところを読むのは大変だと思った。
頑張ればわかるかもしれないが、
その労力が意味あるのかわからなかったので
とりあえず、ある程度知識のある倭国関係のところから読んだ。
それは正解だった。
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